今回は電波の性質の話です
いわゆるAM放送で使用されているのが中波です
MW(Medium Wave)、MF(medium frequency)とも言い
正式には300-3000KHZの周波数を言います
短波はSW(Short Wave)とか、HF(high frequency)とかも言い
3000KHZ‐30MHZの周波数を言います
超短波はVHF(very high frequency)とも言い、30MHZ‐300MHZ
までの周波数を言い、いわゆるFM放送とかアナログ時代にテレビ放送の一部に使われていました
それぞれの周波数には特徴があり、この電波の特徴がラジオ放送の性質にも影響しています
◇◇◇中波の特徴◇◇◇
中波は地表波であるため、昼間は遠くまで届きませんが、夜間には電離層(E層)に反射して遠くまで届く性質があります
夜間に遠方の放送が聞けるのはこのためです
夜間になると電離層に反射して遠くまで聞こえるため、時には中国、韓国、北朝鮮などの放送も聞きこえてしましい、放送局によっては混信してしまう場合もあります
中波は伝送周波数の帯域が狭い(15KHZ)のでFM放送に比べて音質が弱く、家電等により発生するノイズにも弱いという特徴もあります
このため昔から音楽番組よりトーク番組が多くなっています
(最近はワイドFM放送を同時に行う放送局も多く、radikoで聴く場合ノイズもは気にならなくなってます)
ノイズに弱いとか、音質があまり良くないという特徴はありますが、電離層の反射により遠くまで届くので近隣諸国向けの放送(日本向け放送を行っているのは中国、韓国、北朝鮮がある)でも利用されています
◇◇◇短波の特徴◇◇◇
短波放送は電離層にる反射により遠くまで届くので世界中へ電波が届きます
この性質により放送以外にもアマチュア無線でも使用されています(HF帯)
電離層の反射により遠方まで届くものの周期的に音が大きくなったり、小さくなったりする(フェージング)現象が起きるので安定性には欠ける面もあります
電離層は季節や太陽活動の影響を受けやすく、海外向けの放送局の中には定期的に周波数を変更する局もあります
◇◇◇超短波の特徴◇◇◇
超短波は電離層には反射せず、見通しの範囲内(空間波)での通信が基本となります
ただし、真夏の暑い時期には超短波を反射するスポラディックE層が突発的に発生してごく短時間だけ遠方まで電波が届く場合があり、管理人も中国の内蒙古の放送局を受信した記憶があります
超短波は昔、UHF(極超短波 Ultra High Frequency)はアナログのテレビ放送にも使用されていました(地上デジタルテレビ放送もUHFです)
以上が放送に利用されている電波の特徴です
ちなみに
UHFの上はSHF
そのうえはEHF
その上はTHF又はTHZというそうです
携帯電話も電波を利用してるし、
電子レンジも電波を発してます
RFタグの読取り機も電波を発してます
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